コーヒー豆の焙煎方式とは何?直火式?半熱風式?熱風式?炭焼き?詳しく説明します

  • 2021年8月26日
  • 2021年9月4日
  • 焙煎
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コーヒー豆の焙煎方式にはいろいろな種類がありますが主に、直火(ちょっか)式・半熱風式・熱風式・炭焼きなどがあります。この焙煎方式の違いによって同じコーヒー豆を使用してもコーヒーの味わいに違いが出てきます。それぞれの焙煎方式の特徴をまとめてみました。

詳しく説明していきますね

直火式焙煎

まず1つめは直火式焙煎です。(ちょっか)と呼びます。
コーヒー豆の生豆(なままめ)に直接火を当てて焙煎する方法です。

【ちょっか】とか【なままめ】て読み方が特殊だね

直火式焙煎の特徴

3つの焙煎方式の中で最も熱源に近く、火加減の調整が難しいと言われています。
そのため焼きムラが出やすいです。
火加減の変化は焙煎具合にダイレクトに反映されるので、コーヒー豆の特徴をよく引き出せる方式と言われています。
回転ドラムの穴からコーヒー豆のチャフと呼ばれる薄皮が剥れ落ちて下の炎に触れて燃えることによる燻りによって独特の香りがつくと言われています。
また直火式焙煎はコクを出しやすいという特長もあります。

直火式は網で肉を焼くイメージ、熱風式はフライパンで肉を焼くイメージ てたまに言われるね

直火式焙煎の仕組み

直火式焙煎は回転ドラムに生豆(なままめ)を入れて焙煎しますが、この回転ドラムにたくさんの穴が空いています。


熱源は回転ドラムのすぐ下にあり、

  • この穴を通って流れ込む炎や熱風
  • 熱せられた回転ドラムの熱
  • 釜全体からの熱

これらの熱や炎よって直火式焙煎が進んでいきます。

直火式焙煎のまとめ

・いちばん熱源が近い焙煎方式
・コーヒー豆の特徴をストレートに引き出せる
・燻による独特の香りがする
・味がはっきりする
・コクを出しやすい
・火加減が難しいので焼きムラが出やすい

半熱風式焙煎

2つ目は半熱風式焙煎です。基本的な構造は直火式と同じですが、炎が直接ドラムに当たらない構造です。

簡単に言うと穴の空いた回転ドラムが穴の空いていない鉄板ドラムに変わったということだね

半熱風式焙煎機の特長

芳ばしい香りを出すのは直火式に比べ難しいのですが、豆のふくらみも良く万能型焙煎機とも言えます。
コーヒー豆にクリーンさがあり酸味も引き立ちやすく現在一番多く使用されている形式と言われています。

直火式焙煎に熱風式焙煎の良いところをくっつけたオールマイティー焙煎方式だね

半熱風式焙煎はチャフ(薄皮)が炎の上に落ちることはなく排気によって排出されます。
半熱風式焙煎はドラム直下の炎により暖められた熱風を一方向に豆に当てるために、焙煎は直火式焙煎より安定しています。

チャフ(薄皮)が炎に落ちないので直火式焙煎のような独特の香味がつかないね。

半熱風式焙煎は回転ドラムから豆ヘ伝わる熱が直火式焙煎や熱風式焙煎よりも多く、炎も豆に当たらない為火力を強めにできるので、直火式焙煎に比べ短い時間で焙煎することが可能です。

半熱風式焙煎のまとめ

・直火式焙煎に熱風式焙煎の良いところをくっつけた万能焙煎方式
・ 香りを出すのは直火式に比べ難しい
・ クリーンさがあり酸味も引き立ちやすい
・ 直火式焙煎に比べ短い時間で焙煎することが可能

熱風式焙煎

外部のバーナーで熱せられた熱風をドラムの中に送り込んで焙煎するタイプです。
直火式焙煎や半熱風式焙煎に比べドラムからの熱の影響が少ないので熱風の温度や風量を調整することにより焙煎度合を調整します。

直火式焙煎とは対極的な焙煎方式だね

熱風式焙煎の特徴

熱風式焙煎は強い熱風で焙煎するため、脱水力が強く短時間で焙煎することも可能です。
またムラなく焙煎ができ、よく豆がふくらみます
反対に直火式焙煎機や半熱風式焙煎機で焙煎したコーヒー豆の味に比べ、あっさりとした味わいになります。

熱風式焙煎のまとめ

・短時間で焙煎が可能
・ムラなく安定した焙煎が可能
・クリアであっさりとした味になる
・直火式焙煎と比べ香りが弱い!?

炭焼き焙煎

炭焼き焙煎についてはこちらでも詳しく説明しています

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炭焼きの特徴

ふっくら芯までむらなく焙煎できるので美味しいコーヒー豆になる

炭を熱源にするメリットは遠赤外線によって、コーヒー豆の芯までむらなく加熱することができ、これによりふっくら芯までむらなく焙煎出来ます。

炭火特有の香ばしい香りと独特の風味のコーヒーになる

コーヒー豆は匂いを吸収しやすい為、炭火特有の香ばしい香りがコーヒーに加わり独特の風味になります。

※これに関しては否定的な意見もあります。元々香りが強いコーヒー豆に炭の風味は付かないという意見です。

温度調整が難しい

コーヒー豆の焙煎には微妙な火力の調整が必要で、炭焼きでは温度調整が難しい点です。

温度調整が難しい=焙煎具合のコントロールが難しいので、
そもそもコーヒーには向いていないという意見です。

手間と費用がかかる

準備と片付け、そして炭の燃料代も高くその分コーヒー豆の値段も上がってしまいます。

炭焼き式焙煎のまとめ

・ふっくら芯までむらなく焙煎できるので美味しい豆になる
・ 炭火特有の香ばしい香りと独特の風味のコーヒーになる
・温度調整が難しい
・手間と費用がかかる

管理人の感想

勝手なイメージですいません。

直火式焙煎は”ワイルド”
半熱風式焙煎は”紳士”
熱風式焙煎は ”上品”
炭火焼焙煎は ”渋い”

という感じですかね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。